Loading...

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

SDGsの目標:2飢餓をなくし,持続可能な農業を

取り組み事例

スリランカのこうちゃ農園と取り組む持続のうな農業~「キリン 午後の紅茶」のおいしさを支える農園の取り組み~

キリンホールディングスかぶしき会社


米や野菜,果物やお茶など,わたしたちが生きていくために欠かせない食べ物や飲み物は,それをつくる農家や農園で働く人たちによってささえられています。
だれもが安心して,いつでも食べ物や飲み物をられるようにするためには,農作物が安定してつくられ続ける必要があります。そして,そのためには,自然環境のことや農業に関わる人の権利のことなどを考える「持続可能な農業」の仕組みが必要です。

「キリン 午後の紅茶」などの飲み物をつくっているキリングループでは,スリランカの紅茶農家や農園とともに,持続可能な農業の支援に取り組んでいます。
この取り組みについて,キリングループで働くとうさんに教えてもらいました。

キリンビバレッジ株式会社 マーケティング部 ブランド担当 加藤麻里子さん

「午後のこうちゃ」の茶葉はスリランカの農園でつくられている

「午後の紅茶」は1年間で約13億本をはんばいする,日本の紅茶飲料NO.1ブランドです。 たくさんの人たちに飲んでいただいている「午後の紅茶」ですが,約30年前の発売当時からスリランカの農園でつくられた紅茶葉を原料にしてきました。(とうさん)

持続のうな方法で紅茶葉をつくることで安心しておいしい「午後の紅茶」が飲めるように

スリランカは,世界でも紅茶葉の生産が盛んな国の一つで,スリランカの農園でつくられた紅茶葉は質と香りがよく,多くの国で人気があります。

午後の紅茶にとって,スリランカ産の質のよい紅茶葉は,欠かすことのできない大切なものです。これからも,おいしくて安心して飲むことができる紅茶づくりを続けていくためには,その原料となる紅茶葉が安定してつくり続けられるようにしなければなりません。

そこで,スリランカの紅茶農園をえんする「キリン スリランカフレンドシッププロジェクト」を2007年にスタートしました。(加藤さん)

日本がにゅうするスリランカ産紅茶葉のおよそ4わりが「午後の紅茶」に使われていたことも。

こくさいてきにんしょうせいしゅとくえんする

「キリン スリランカフレンドシッププロジェクト」は,スリランカのこうちゃ農園が持続のうな方法で紅茶葉の生産ができるように支援する取り組みです。

キリングループでは,スリランカの紅茶農園が「レインフォレスト・アライアンス認証」というこくさい的な認証制度を取得できるように支援しています。
農業を持続可能なものにしていくためには,さまざまなことに気をつけていかなくてはなりません。
たとえば,いくら農作物がたくさんとれるからといって,森林をかいしたり,水をよごしたりしてしまうと,いずれそこで農業をすることができなくなってしまいますよね。また,農家や農園で働く人がやりがいを持って働けないかんきょうでは,しょうらいの働き手がいなくなってしまいます。
このほかにも,野生生物の,農薬などの管理,ゴミの分別など,農業をずっと続けていくために必要なことがたくさんあります。(加藤さん)

レインフォレスト・アライアンス認証とは

「レインフォレスト・アライアンス認証」は,農園で「働く」,自然環境を「守る」,農業の経営を「続ける」ことのすべてが,より持続可能であるかどうかを認証する国際的な制度。すべての基準に合格した農園には,認証が与えられ,その証明としてレインフォレスト・アライアンス認証のマークを使うことができます。

レインフォレスト・アライアンス認証は持続可能な農業に取り組んでいることをしめしょうめいですが,認証を取得するには,さまざまなしきや方法を学び,実行していかなければなりません。

キリングループでは,レインフォレスト・アライアンス(国際NGO)と協力して,紅茶農園の人たちに,これまでよりも持続可能な農業をしていくために必要な知識や方法を学ぶためのトレーニングをていきょうしています。(加藤さん)

かんきょう,健康,農業の正しいしきを持つことが大切

トレーニングではさまざまなことを学びます。

大雨で農業に必要なゆたかな土が流れ出てしまわないように,地面をはう草を生やすことでふせぐ方法,児童労働のきんちゃみさんの健康管理など,働く人たちの環境についても学びます。
使って良い農薬とその正しい管理方法,使用方法や使用量を学ぶことで,働く人の健康を守りながら安全な紅茶葉をつくることができるようになります。

スリランカの農村いきでは,農業に関する知識はもちろんのこと,環境やじんけん,健康といったことについても,正しい知識を持たずにやっていることがたくさんあります。

レインフォレスト・アライアンスにんしょうしゅとくのためのトレーニングを通して,農業に関することだけではなく,健康のこと,環境のこと,人権や働きがいといったことについても,正しい知識をることにつながっています。(加藤さん)

トレーニングで学ぶスリランカの紅茶農園のみなさん

キリングループがえんして,レインフォレスト・アライアンスの認証を取得した大農園は80以上になります。
これまではだいな農園に対する取得支援を中心に行ってきましたが,今ではの小さな農園への支援もスタートしていて,2025年までには10,000以上の小農園の認証取得を行う予定です。

持続のうな農業への取り組みが,農園をゆたかに変える

レインフォレスト・アライアンスにんしょうしゅとくしたことで,こうちゃ農園は,森林ぜんや野生生物の調ちょう,ゴミの分別やリサイクルを行うようになり,かんきょうにやさしい農業を行うように。
さらに,農薬や科学りょうさくげんでこれまでよりもしゅうえきが向上し,農園で働く人たちの生活も向上しています。

認証を取得した農園で働く人たちは,「なぜ,持続可能な農業が必要か」をきちんとかいするようになりました。その結果,働く環境もしゅうにゅうもよくなり,認証の取得,持続可能な農業に取り組んでよかったと言っています。

スリランカの大農園は,その農園で代々,おおぜいの人たちが働き,らし,学校に通う,一つの村のようなそんざいです。そして,みんなが自分たちの農園にほこりを持ち,もっとすばらしい農園にして,次の世代につなげていきたいと思っています。 かれら・かのじょらにとって,こくさいてきな認証を取ることは,自分たちの自信や誇りとなっています。(加藤さん)

また,紅茶農園にある学校でも持続可能な農業についてさまざまなことを教えています。

ゴミを分別しててる大切さを教わった子どもが,家庭でお父さんやお母さんにそのことを伝えると,今まで道や川にゴミを捨てていた大人も,決められた場所にゴミを捨てるようになります。子どもたちのパワーは,すごいですね。(加藤さん)

「キリン スリランカフレンドシッププロジェクト」では,農園に対するえんに加えて,その農園の近くにある学校に対しても,図書をぞうするなどの支援を行い,次世代をになう子どもたちの教育すいじゅんを高め,農園けいえいの安定にこうけんすることも目指し,すでに約180校にをしています。

農作物の生産地とわたしたちしょうしゃをつなぐやくわり

スリランカ産のこうちゃ葉でつくった「午後の紅茶」は,農園で働く人たちと,わたしたちをつなぐものです。

みなさんが口にする食べ物や飲み物は,たくさんの人の手によってつくられています。

「午後の紅茶」は,スリランカの人たちがかんきょうのことを考えながら,思いをめてつくった紅茶葉を使っています。そして,わたしたちキリングループは,その大切な紅茶葉を使って,みなさんが安心して,そしておいしく飲める紅茶づくりに毎日取り組んでいます。

食べ物や飲み物を口にするとき,だれが,どのようにしてつくったものなのか,環境のことや,つくる人のけんのことを考えてつくられているのか,といったことを少しでも考えてもらえたらうれしいです。

それは,これからも安心して食べ物や飲み物を手に入れ続けることができる社会をじつげんするための,大切な一歩だと思います。(加藤さん)


原稿作成:株式会社 日経BP