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SDGsの目標:8 働きがいも 経済けいざい成長も

8. 働きがいも経済成長も

目標8のポイント

  • かんきょうを守り、持続のうけいざい成長を進める
  • すべての人が働きがいと十分なしゅうにゅうのある仕事につく
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人間らしい働き方って?

世界には、働きたいと思っているのに仕事がない失業者が約1.9億人います。そして、仕事があっても、15人に1人は十分なしゅうにゅうることができず、極度きょくど貧困ひんこんからけ出す事ができずにいます※1。労働時間や労働条件がきびしい環境かんきょうで働かなくてはいけない人も少なくありません。

働きがいがあり、十分なしゅうにゅうられる仕事をディーセント・ワークといいます。ひんかくかくだいしているといわれる今、地球のみんなが幸せにらすためには、ディーセント・ワークをいかにじつげんできるのか、考えていかなくてはなりません。

キーワード

ディーセント・ワーク...働きがいのある人間らしい仕事。働く人のあらゆるけんが守られ、生活が安定する仕事。

また、これからの時代は、大量生産・大量しょうを卒業し、けいざいはってんかんきょうを守ることを両立することが大切です。持続のうけいざい成長の仕組みづくりは、SDGsの大きな目標です。


くヒント

学校に行けずに働く、児童労働

日本では、ほとんどの子どもが教育の小学校、中学校を卒業後も高校に進学。大学・短大しんがくりつも約60%に達するなど、世界でも有数の高学歴社会です。

しかし、世界では学校で勉強したくても、いろいろな理由から働かなくてはいけない子どもたちがたくさんいます。5~17さいの働く子どもの数は約1億6,000万人。世界の子どもの10人に1人が学校で教育を受けることなく働いています※2

児童労働をする子どもは、安いちんぎんで、働くじょうけんも悪いかんきょうにいることがほとんどです。教育を受けないまま大人になることでまずしさからけ出せない、病気やケガをしてもりょうを受けられない、せいの仕事につけないので、不安定な仕事をせざるをず、結果、はんざいに走りやすいなど、さまざまな問題にもつながります。

キーワード

児童労働...15さい未満(じょうこくは14さい未満)の教育を受けるべきねんれいの子どもが、教育を受けずに大人と同じように働くこと。また、18さい未満の子どもがけんで害のある労働をすること。

児童労働は「生活のために働かなくてはならない」という理由のほかに、「学校に行く意味がない」「女子は教育を受ける必要がない」という親や周囲の考え、国やいきによってはしゅうきょう上の理由で、一定以上の教育を受けることをきんすることもあります。

世界のわかものじょうこくしつぎょうりつ

世界ではわかい世代のしつぎょうりつが問題となっています。2023年のわかものしつぎょうりつ約14.1%※3。働くことをあきらめて「ニート」となるわかものえています。安定したしゅうにゅうたり、安定した仕事についたりするチャンスがることは、わかい人たちが未来への希望を失い、社会に不満を持つことにつながります。

地球の未来をつくるわかものが、満足できる働き方ができることは、持続のうな社会づくりにおいてはとても大切なことです。


わたしたちにできることは?

わたしたちのらす日本の働き方はどうでしょう。
働き方かいかく、ブラックぎょうろうという言葉を耳にしたことがありませんか?
また、AIやロボットが導入され、テクノロジーが進歩することで働き方はどのように変わっていくのでしょうか。

「長時間働くことがよいこと」というムードがある日本。その結果、低いしゅうにゅうで長時間働かなくてはならない、上司や社長の命令にさからえないという「ブラックぎょう」や、働きすぎによる「ろう」が、社会の大きな問題となっています。

そこで、国をあげて取り組んでいるのが、働き方を見直そうという「働き方かいかく」です。仕事とプライベートの両方がじゅうじつした、バランスの良い人生を送るには、どんな働き方が良いのか。お父さんやお母さんはどんな働き方をしているのか。ぜひ、家族や友だちと話し合ってみましょう。

キーワード

働き方かいかく...ITなどテクノロジーをさいだいげん利用して、一人ひとりのせいさんせいを上げることで、短い時間で仕事の成果を出したり、夜は残業をしたりしないで早く帰るなど、働く人が「働きやすい」かんきょうを整えるために進めるさまざまなかいかく

原稿作成:日経BP/東京書籍
協力:一般社団法人SDGs市民ネットワーク

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