SDGsには17の目標がありますが,それをさらに5つのキーワードで考えると,よりイメージがしやすくなります。
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5つの「P」で考えるSDGs
1. People 人間
貧しさを解決し,健康でおたがいを大切にしよう
世界中の人々が幸せになるためには,貧しさや飢えに苦しむ人たちの問題を解決していかなくてはなりません。すべての人が健康で,おたがいを大切にし,平等に暮らせる世界をつくることが大切です。
貧しさは,ほかのさまざまな問題も引き起こします。「十分食べられないために飢えたり,栄養が不足する」「教育が受けられない」「社会的にさまざまな差別や偏見を受ける」。貧しさは,こういった難しい問題と深くかかわっているのです。
また,世界の人口がふえていくことで,食べものが足りなくなる,飢える人が増えるという問題もより難しくなっていくかもしれません。世界のみんなが健康に長生きするには,健康を維持したり,病気やケガで治療を受けられるさまざまなサービスが必要です。特に赤ちゃんや子どもは,そういったケアを手厚く用意してあげなくてはなりません。健康に暮らすためには,安全な水や衛生的な環境を保つことも重要な課題です。
2. Prosperity 豊かさ
経済的に豊かで,安心して暮らせる世界にしよう
地球上のだれもが,どこで暮らしていても,心もカラダも豊かに暮らせること。そのためには国と国はもちろん,ひとつの国や地域の中での格差を減らさなくてはなりません。
世界がずっと経済を成長させていくのと同時に,自然と調和していくことも大切です。再生可能な自然エネルギーをできるだけ活用することも,その方法のひとつです。
テクノロジーの進歩は,新しい技術や産業などのイノベーションを生み,世界をより豊かにしてくれるかもしれません。一方で,十分な収入とやりがい,バランスのとれた働き方,そして安全で住みやすいまちに住めることも,本当に豊かに暮らしていくには大切になってくるでしょう。
3. Planet 地球
自然と共存して,地球の環境を守る
豊かな自然に恵まれた地球。子どもたち,さらにその次の世代のために,このうつくしい地球を守ることは,今の時代に生きるわたしたちの未来への責任です。地球の環境を守るためには,ひとつの国や地域だけの努力ではなく,世界全体で取り組まなくてはなりません。
限りある資源を守り,豊かな自然と共に,この先もずっと暮らしていく。
そのためには,絶滅の危機にある動物や植物,自然災害を引き起こす地球の温暖化などの気候変動,失なわれる森や海など,さまざまな問題に関心を向けていくことが大切です。そして,自分たちの暮らしが,地球の環境にどう影響しているか,身のまわりから考えていきたいですね。
4. Peace 平和
争いのない平和を知ることから実現しよう
世界がずっと平和であり続けてほしい。それはすべての人々の願いです。しかし,今も地球上のどこかで戦争や紛争,暴力,迫害などに苦しむ人たちがいます。
平和な日本に住むわたしたちは,そんな争いを遠い別の世界のことのように感じてはいないでしょうか? 同じ地球に住む仲間として,地球のどこかで起きている争いごとに関心を持つこと。それも,わたしたちにできる,世界の平和への一歩です。
5. Partnership パートナーシップ
いろいろな形で,みんなが協力し合う大切さ
SDGは,地球に住むすべての人たちが「より幸せな未来を手に入れられる」ために,世界が一緒になってさまざまな問題に取り組むものです。国と国の協力ももちろん大切ですが,もっと広く大勢の人たちがパートナーシップ(協力関係)を持って協力し合うことが必要です。国,企業,地域,学校,家庭の中で協力していくこと。それが世界の目標であるSDGsを実現します。
身近なところから協力の輪を広げて,だれもが幸せになれる未来のために考え,行動をおこしていきましょう。