わたしたちが創る未来
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SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

SDGsの目標:3すべての人に健康とふく

取り組み事例

健康で強い体,元気な体をつくる~いのちのもと「アミノさん」の力~

あじもと株式会社

わたしたちは,食事を通して,炭水化物,しつ,たんぱくしつしつ,ビタミンなど,命をたもったり,活動したり,成長したりするために必要なえいようを体にとりいれています。
健康な体をつくり,毎日元気にごしていくためには,これらの栄養素を食べ物からバランスよくとることが大切です。

「健康寿じゅみょう」という言葉を知っていますか?これはわたしたちが元気ににちじょう生活を送れる期間という意味です。いつまでも健康で長生きするために,ごろから「健康なからだづくり」について知っておくことはとても大切です。

えいようの中で体をつくるはたらきをする「たんぱくしつ」は,健康な体づくりには欠かせないえいようです。このたんぱくしつのもととなっているのが「アミノさん」というぶっしつです。

このアミノさんを100年以上研究しているあじもとグループで働くとうひろゆきさんに話を聞きました。

加藤弘之さん
味の素株式会社 食品研究所 技術開発センター 代謝研究グループ 兼 コーポレートサービス本部 オリンピック・パラリンピック推進室 ビクトリープロジェクトグループ 主任研究員


体をつくって動かすたんぱくしつ(アミノさん

わたしたちの体は60%水分でできています。その次に多いのがたんぱくしつで約20%。このたんぱくしつのもととなるのがアミノさんです。

たんぱくしつは,きんにくかみの毛やしんぞうなどといったしきのもととなります。また,だえきなどのしょうえきふくまれる消化こうや,病気やかんせんしょうから体を守るめんえきのもとになるぶっしつ,体の働きを調整するホルモン,けつえきの成分などもたんぱくしつからできています。

このように,わたしたちの体をつくったり,動かしたりしているのは,ほとんどがたんぱくしつであり,そのもとになるぶっしつがアミノさんです。(加藤さん)

人の体は60%が水分,次に多いのが20%を占めるアミノ酸(たんぱく質)。
【資料提供:味の素グループ】

では,たんぱくしつが足りないと,どうなるのでしょうか?

かみの毛がパサパサになったり,きんにくって転びやすくなったりすることもあります。また,たんぱくしつが十分に足りていないと,つかれる,はだがあれる,かぜを引きやすいといったしょうじょうげんいんの一つにもなります。(加藤さん)

地球の生き物は20種類のアミノさんの組み合わせでできている

わたしたちのからだをつくっているたんぱくしつは,約10万種類。ヒトだけでなく,動物や植物,こんちゅうなどのからだも実に多種多様なたんぱくしつによってつくられています。そのすべてのたんぱく質が,20種類のアミノ酸の組み合わせからつくられています。
つまり,地球上のすべての生き物が,たった20種類のアミノ酸でつくられているのです。

アミノ酸の組み合わせによって,10万種ものたんぱく質がつくられる。
【資料提供:味の素グループ】

地球上の生き物は植物も動物もすべてがアミノ酸からできている。
【資料提供:味の素グループ】

20種類のアミノさんのうち,「ひっアミノさん」といわれる9種類のアミノさんは,体の中でつくることができません。そのため,ふだんの食事からひっアミノさんをしっかりとることがとても大切です。(加藤さん)

20種類のアミノ酸
20種類のアミノ酸
必須アミノ酸
ロイシン・イソロイシン・バリン・リシン(リジン)・トレオニン(スレオニン)・ヒスチジン・フェニルアラニン・トリプトファン・メチオニン
非必須アミノ酸
グルタミン酸・グリシン・アルギニン・アラニン・グルタミン・システイン・プロリン・アスパラギン酸・アスパラギン・セリン・チロシン

バランスの良い食事で健康な体をつくる

では,わたしたちの健康に欠かせないたんぱくしつ(アミノさん)はどうやってとれば良いのでしょうか?

アミノさんほうな食べ物としては,肉類,豆類,たまごなどがあります。特に肉類のような動物せいたんぱくしつほうな食べ物は,じょうぶな体をつくるのにすぐれた働きをします。(加藤さん)

アミノ酸がたくさん含まれている食べ物。
【資料提供:味の素グループ】

大切なのは,こうした食べ物を1日3食,バランス良く食べること。特に朝食はかんたんませることが多く,たんぱくしつが不足しがちですので,しき的にたんぱくしつほうな食事を心がけることが大切です。ふだんの食事で,最近肉や魚など,たんぱくしつをあまり食べていないな,というときは,栄養補助食品などもとり入れて,しっかりアミノさんをとるようにしましょう。
特に,みなさんのように成長期の子どもは,大人よりもたくさん栄養が必要なので,「バランスよく,しっかり食べる」ことがとても大切です。(加藤さん)

運動にも役立つアミノ酸の力

健康で元気な体をたもつには,運動も大切です。アミノさんは,運動をするときにも大きな働きをしています。アミノさんの研究で分かったしきを,さまざまなスポーツの分野で広めている味の素グループの河内かわちさんは,アミノさんと運動の関係について,次のように教えてくれました。

河内未土さん
味の素株式会社 アミノサイエンス事業本部 スポーツニュートリション部 マーケティンググループ

みなさんは運動をすると,のどがかわいて水が飲みたくなりますよね。実は,これと同じことが,きんにくにも起きています。運動をすると,きんにくはふだんよりたくさんのエネルギーを使うことになります。そのとき,きんにくのもとであるたんぱくしつぶんかいして,エネルギーに変えています。そうすると,きんにくったり,きずついたりして,けがのげんいんになります。だから,運動の後や運動の最中に,きんにくのもととなるたんぱくしつ,つまり,アミノさんをできるだけ早くおぎなうことで,つかれた体のかいふくを早めたり,運動によるけがをふせいだりすることができます。(河内さん)

このように,運動の前後にこうてきにアミノさんをとることで,つかれやきんにくつうふせぎ,運動を長く続けることができたり,良い結果を生み出したりすることにもつながります。

プロ野球ソフトバンクの松田選手にアミノ酸について説明している河内さん。

食べ物が消化され,たんぱくしつ,さらにはアミノさんぶんかいされて,体の中にきゅうしゅうされるにはだいたい3-4時間かかりますが,消化の必要がないアミノさんそのものなら30分ほどですばやくきゅうしゅうされます。はげしい運動のあとは,アミノさんせっしゅして,早く体力をかいふくさせることもおすすめです。(河内さん)

トップアスリートも注目するアミノさん

2020年にかいさいされる東京2020オリンピック・パラリンピックに向け,味の素グループでは日本代表選手だんをサポートしています。トップアスリートたちも,栄養バランスの良い食事や,こうりつ的にアミノさんを体にとり入れて,勝負に勝つための体づくりに取り組んでいるのです。

わたしはオリンピック・パラリンピック日本代表選手だんの食事やコンディションをチェックしながら,こう的なトレーニングができるように,栄養のサポートをしています。アスリートのすばらしいせいせきささえるもののひとつに,栄養に対するしきの高さがあります。(加藤さん)

パラアスリートの山本選手と全国栄養士大会で講演した加藤さん。

健康で元気な体が幸せでより良い生活につながる

最後に,とうさんと河かわちさんはアミノさんと健康の関係について教えてくれました。

トップアスリートだけでなく,みなさんのような子どもたちの健やかな成長や,こうれいしゃがいつまでもけがなく健康で元気に生活していくためにも,アミノさんはとても大切な働きをしてくれます。
そして,アミノさんを体にとりいれるために欠かせないのが「バランスのよい食事」。だから,このことについて,もっとみなさんに知ってもらいたいと思っています。それがSDGsのゴール3「すべての人に健康とふくを」にも役立つはずです。(加藤さん)

強いアスリートほど,食事に気を使っていることが多いものです。アミノさんが健康やスポーツに役立つことを知っていると,その分,元気な体をし,スポーツで強くなれるのうせいが広がっていきます。
また,じょうぶで元気な体は,心も元気にしてくれます。食事や運動で健康をたもつことが,みなさんのよりよい生活,よりよい人生につながっていくと思っています。(河内さん)


原稿作成:株式会社 日経BP

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