世界が豊かに発展していくために
みんなが幸せで、豊かに暮らせる世界をつくるには、さまざまな産業が発展していくことが必要です。そのためには、限りある資源を使って大量生産・大量消費してきたこれまでの時代とはやり方を変えて、持続可能な仕組みを考えていかなくてはなりません。
産業の発展に欠かせないのが、新しい技術を生み出すイノベーション(技術革新)です。インターネットや自動運転の車、声で家電などを操作できるスマートスピーカーなど、わたしたちの身近な暮らしにもさまざまなイノベーションの技術が生かされています。
読み解くヒント
産業を支えるインフラの整備
生活を支え、産業の基盤となるのが「インフラ」です。道路や鉄道、上下水道、発電所・電力網、インターネットなど、わたしたちの暮らしをあらゆる面から支えています。
キーワード
インフラ...生活や産業に必要な社会的な施設、設備、サービス。道路、水道、電力、インターネットや電話、金融サービスなど。
東日本大震災のような大きな災害では、インフラが破壊されることで被害がより大きくなり、復旧に時間もかかることになります。そのため、災害が起きてもなるべく早く復旧できるような仕組みや構造を持つインフラづくりが大切です。
また、途上国では、まだまだインフラが整っていない国や地域が多くあります。そういった国々では、電気、水道、道路はもちろん、これからの産業の発展に欠かせないインターネットの普及も遅れています。
高所得国のインターネット普及率は約93%ですが、低中所得国では約55%、低所得国にいたっては、たったの約27%※1。 新しい産業を生み出したり、発展させたりしていくためにも、途上国も含む世界中が情報に取り残されず、インターネットを使った技術革新を活用できるようにすることが大切です。
わたしたちにできることは?
インターネットは、これからの世界のあり方、わたしたちの生活を大きく変えていく技術です。また、AI(人工知能)の進化が、生活のあらゆるものを自動化し、より便利な世界を実現していくことになるでしょう。
インターネットの技術は、コミュニケーションの方法を変えただけでなく、さまざまな新しいサービスを生み出しています。たとえば、地方や離島にいても医療が受けられたり、スマートフォンやパソコンを使って、お金をそれほどかけずに勉強をしたりすることもできるようになっています。
生活の中に、どんな新しい技術が利用されているのか。どんな新しいサービスが生まれているのか。一度、自分の身の回りをチェックしてみましょう。そして、その技術をさらに生かすことで、どんなことができるようになるのか、世界がもっと便利で幸せになれるのか、ぜひ考えてみたいですね。