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SDGsの目標:4 しつの高い教育をみんなに

4. 質の高い教育をみんなに

目標4のポイント

  • だれもが平等にしつの高い教育を受けられる環境かんきょうをつくる
  • 子どもも大人もいつでも学ぶことができる
目標4のターゲットを見る

未来をつくる教育

日本では、小学校・中学校の9年間が教育。すべての子どもたちが教育を受けるけんを持っています。しかし、世界には学校に通えない子どもたちが約1.2億人もいます※1。小学校に入学するとしになっても学校に通っていない子どもたちの約半分は、ふんそうや戦争、さいがいえいきょうを受けている場所にらしています。

教育を受けることは、子どもたちが未来への希望をつなぐこと。特に、まずしいらしをしている子どもにとっては、教育を受けることが、そのまずしさからし、安定したしゅうにゅうのある仕事につくチャンスにつながります。


くヒント

女の子が学校に通うけん

世界では、男の子にくらべて女の子は教育を受けられる機会が少ないという問題があります。これまでの取り組みで、小学校などの初等教育では、少しずつ男女が平等に教育を受けられるようになってきました。しかし、その上の中学校、高校、大学となると、まだまだ男の子のほうが多くなっています。
男女というせいべつちがいだけでなく、けいざいりょくの差や少数民族、しょうがいしゃという社会的に立場が弱い人も、平等に教育が受けられる社会を目指すことが大切です。

教育のしつの高さも大切

文字の読み書きができる人のわりあいしきりつといいます。世界では15さい以上で文字の読み書きができない人は約7億7,300万人※2。読み書きができないと、けいやくしょなどの文章がかいできずに家を借りて後でトラブルにまれたり、しゅうしょくするときに不利なじょうけんになってしまったりするなど、多くの問題があります。ときには、薬の名前を読めずにけんな薬を飲んでしまうなど、命に関わることにもなりかねません。

このような文字の読み書き、計算といったてきな教育を受けることが大切ですが、そのしつの高さも考えていかないといけません。じょうこくには、学校のせつが整っていない、教科書がない、先生が十分にいないなどの問題をかかえている国もあります。学ぶかんきょうを整えることも、しつの高い教育をじつげんするのに大切なじょうけんです。


わたしたちにできることは?

教育は、わたしたちの未来のためにとても大切です。今の時代、学校の教室で学ぶだけでなく、インターネットにアクセスすることで、さまざまな世界やしきにふれることができます。このようなインターネットのかんきょうがそろっているかどうかも、教育を受ける機会の差を生んでしまうため、教育のかくがさらに広がることについても考えていかなくてはいけません。

一方で、自分たちがふだん、学んでいる日本の学校でできることには何があるでしょうか? たとえば、学校の中だけでなく家庭やいきなどの社会と協力して学ぶ機会をやすことも、その一つです。SDGsをじつげんするためのさまざまなアイデアが見つかるかもしれません。

見てみよう!

世界の果ての通学路

道なき道を何時間もかけて通学する子どもたちを追った、おどろきと感動のドキュメンタリー。おうふく30kmの通学路を4時間で毎日通うきょうだいなど、別の大陸、ちがう言語、しゅうきょう、生活かんきょうの中でらす4人の子どもたちは、"世界の果ての通学路"を通う。その思いは、「ゆめをかなえたいから」。当たり前のように歩きや電車・バスで学校に通うわたしたちとのちがいを知り、学ぶ希望について考えてみたい。

原稿作成:日経BP/東京書籍
協力:一般社団法人SDGs市民ネットワーク

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