気候変動って?
熱波や干ばつ、集中豪雨、大型台風など、世界中でさまざまな自然災害が起こっています。
その影響は、農業や水産業、飲み水の確保、エネルギーなど、あらゆる分野に及び、わたしたちの暮らしに深刻な被害をもたらしています。
こうした災害は、地球温暖化が引き起こすさまざまな気候の変化(気候変動)が要因になっています。
熱波や干ばつ、集中豪雨、大型台風など、世界中でさまざまな自然災害が起こっています。
その影響は、農業や水産業、飲み水の確保、エネルギーなど、あらゆる分野に及び、わたしたちの暮らしに深刻な被害をもたらしています。
こうした災害は、地球温暖化が引き起こすさまざまな気候の変化(気候変動)が要因になっています。
地球温暖化...二酸化炭素などの温室効果ガスが地球の上空をおおい、地球を温めてしまうこと。気温が上がることで、さまざまな自然災害や生態系への影響が起きている。
地球温暖化は、わたしたち人間が経済活動の中で出す二酸化炭素が主な原因です。この二酸化炭素が地球の上空をおおい、「温室効果ガス」となることで、地球が温められ、気温が上がってしまうのです。1850年から1900年の気温と比べて、2011年から2020年の気温は1.09℃上がったといわれており、このペースでいくとさらに上昇することが予想されています※1。
二酸化炭素が出る量を減らして、温暖化にストップをかけることは世界全体の問題です。2015年の「パリ協定」では、世界の国々が一緒になって気候変動に取り組むことを約束しました。
その内容は、地球の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低くにおさえ、できたら1.5℃におさえようというものです。そのために各国は「温室効果ガスを減らす2020年以降の目標を作りましょう」ということを取り決めました。
パリ協定...地球温暖化を防ぐために、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出について、2020年以降の各国の取り組みを決めた国際的なルール。
気候変動の影響で海面が上昇し、島が沈んでしまうという問題も起きています。南太平洋に浮かぶ世界で4番目に小さい島国・ツバルは、世界の平均より2~3倍のペースで海面が上がっています。このままいくと、将来、「国全体が海に沈んでしまうかもしれない」と心配されています。
地球温暖化の影響は、動物や植物にとっても深刻です。北極に暮らす動物たちは、氷が溶けてすむ場所がなくなり、絶滅の危険にさらされています。
地球温暖化を防ぐために、わたしたちにできることは何でしょうか。まずは、今の暮らしの中で、できるだけ二酸化炭素を出さないように工夫すること。電気をこまめに消してムダな電気を使わないこと、大量消費をやめて「3R」を心がけることも、その一つです。
二酸化炭素を出さない暮らしに変えていくことも大切です。再生可能エネルギーを利用したり、電気自動車を使ったりするなどの取り組みも二酸化炭素をできるだけ出さないことにつながります。
毎日の生活を見渡して、二酸化炭素を減らしたり出したりしないようにするため、どんな工夫ができるか考えてみましょう。
原稿作成:日経BP/東京書籍
協力:一般社団法人SDGs市民ネットワーク