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SDGsの目標:2 飢き餓がをゼロに

2. 飢餓をゼロに

目標2のポイント

  • すべての人に安全で栄養のある食料を確かく保ほする
  • あらゆる形の栄養不足を解かい消しょうする
  • 持続可か能のうな農業を進める
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飢き餓がとは?

飢餓きがとは、十分な食べ物を食べられずに栄養不足になり、健康を保たもつことができなくなった状態じょうたいのことをいいます。
今、世界では約6.7億人※1が飢餓きがに苦しんでいます。これは世界人口の8人に1人の割わり合あいで、飢餓きがに苦しむ人の多くは、途と上じょう国こくに住む人たちです。
飢餓きがが最も広がっている地ち域いきはアフリカです。そして、飢餓きが人口が最も多いのはアジア(特に南アジア)で、約4億人以上もの人が飢餓きがで苦しんでいます。

子どもが飢餓きがになってしまうと、病気とたたかう力が弱くなって、命を落としてしまうこともあります。また、飢餓きが状態じょうたいの妊にん婦ぷが出産した場合、生まれた赤ちゃんはすでに栄養不足で、無事に出産できても、その後に亡なくなってしまう場合が少なくありません。

飢餓きがで子どもたちの成長が遅おくれたり、亡なくなったりすることは、その国の成長や発はっ展てんの遅おくれにもつながります。
飢餓きがの問題は、健康や命の問題に加え、教育や雇こ用ようなど、SDGsのほかの目標とも関連の深い目標であるといえます。


読よみ解とくヒント

飢餓きがはどうして起こるの?

では、どうして飢餓きがが起こるのでしょうか?

その原げん因いんはさまざまですが、一つは自然災さい害がいによるものです。 世界で食料不足に苦しむ人たちの8割わり以上は、自然災さい害がいが発生しやすい場所で生活しています。
地じ震しんや津つ波なみ、洪こう水ずいや干かんばつなどが起こると、農作物や田畑が被ひ害がいを受け、家や仕事もうばわれて、食料を手に入れることが難むずかしくなります。同時に、農業をするために必要な道具や作物も失ってしまい、食料の安定供きょう給きゅうにも打だ撃げきを与あたえます。
気候変動による台風や集中豪ごう雨う、森林火か災さいなどによる被ひ害がいも増ふえており、途と上じょう国こくで農業を営いとなむ人たちに大きな影えい響きょうを与あたえています。

紛ふん争そうも飢餓きがをもたらす深しん刻こくな問題です。
世界で飢餓きがに苦しむ人たちのうち、約4.9億人は、紛ふん争そう地ち域いきに暮くらす人たちです。紛ふん争そうが起きると、家や農地などをすべて捨すてて避ひ難なんしなくてはなりません。そうなれば、食料の確かく保ほが困こん難なんになり、飢餓きが状態じょうたいになってしまいます。

途と上じょう国こくの農業技ぎ術じゅつが低いという問題もあります。
農業技ぎ術じゅつが低いと農作物が少ししか取れず、十分な食料が確かく保ほできません。また、農作物の肥ひ料りょうにするために、隣となりの森を燃もやして新しい農地をつくる「焼き畑農業」を行うなど、大切な森を失っている地ち域いきもあります。
このほか、交通が整っていなかったり、貯ちょ蔵ぞうや保ほ存ぞん施し設せつが十分でなかったりするなど、生産したものを適てき切せつに運び供給きょうきゅうができないことも、飢餓きがを生み出す原因になっています。

持続可か能のうな農業で飢き餓がを解かい決けつする

飢餓きがで苦しむ人々を救すくい、世界中の人々が安心して食料を得えられるようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

飢餓きがで苦しむ人々には、今も、国こく際さい社会が協力して食料や栄養を届とどける援えん助じょをしています。
こういった活動ももちろん重要ですが、世界の農家の大部分を占しめる途と上じょう国こくの農家が、援助えんじょに頼たよらず自分たちで必要な量の食べ物を生産できるようになることが、飢餓きがの問題の解決かいけつにつながっていきます。

とはいえ、生産力を高めるために、やみくもに畑を広げたり、肥ひ料りょうを使ったりすれば良いというわけではありません。 環かん境きょうや生せい態たい系けいを守り、災さい害がいにも強く、将しょう来らいにわたって食料を生産し続けられる方法を実じっ践せんする必要があります。
そのために、先進国が持つ知ち恵えやノウハウを途と上じょう国こくに伝え、持続可か能のうな方法で食べ物が安定的に収しゅう穫かくできる農業のしくみを、協力してつくりだすことが必要です。

安定的で持続可か能のうな農業が途と上じょう国こくの人々に根付くことは、そこで働く人たちの収しゅう入にゅうにもつながります。
それは、貧ひん困こんから抜ぬけ出だし、子どもの教育や女じょ性せいの地位向上にもつながっていくなど、飢餓きががもたらすSDGsのほかの問題の解決かいけつにもつながっていきます。


わたしたちにできることは?

日本は、赤ちゃんの死し亡ぼう率りつが低く、栄養状じょう態たいが良い国の一つです。米を主食として、全国各地の農業生産も盛さかんです。
しかし、日本の食料自じ給きゅう率りつ(※必要な量の食料を自分の国で生産する割わり合あいのこと)は約38%※3。食べ物の半分以上を海外からの輸ゆ入にゅうに頼たよっています。
その一方で、本来食べられるのに捨すてられてしまう食べ物が年間464万トン。これは毎日、1人茶ちゃ碗わん1杯ぱいに近い量のごはんを捨すててしまっている計算です。

わたしたちは食べ物を通じて世界とつながっています。そして、それらは、世界中の農家や農園で働く人が思いを込こめてつくったものです。つくる苦労や努力を考えてみれば、食べ物をムダにはできません。

では、それらは、どこでどのようにしてつくられているのか考えてみたことはあるでしょうか?
わたしたちの豊ゆたかな食生活を保たもつために、ほかの国の自然環かん境きょうや健康状じょう態たいを犠ぎ牲せいにしてしまっていたとしたら、それが持続可か能のうな方法といえるでしょうか。
途と上じょう国こくの飢き餓がを救すくうために、わたしたちにはどのようなことができるか、考えてみましょう。

  • 世界の飢餓きがの状じょう況きょうについて調べてみましょう。
  • 毎日食べているもの。それはどこでだれがつくっているものでしょうか。
  • 食べ物をムダにしない。そのために、どのようなことができるでしょうか。
  • 環境かんきょうや人じん権けんに配はい慮りょされた方法でつくられた食べ物や飲み物に与あたえられる認にん証しょうマークを調べてみましょう。

原稿作成:日経BP/東京書籍

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