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SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

SDGsの目標:2飢餓をゼロに

  • すべての人に安全で栄養のある食料をかくする
  • あらゆる人の栄養不足をかいしょうする
  • 持続のうな農業を進める

とは?

飢餓とは,十分な食べ物を食べられずに栄養不足になり,健康なじょうたいたもつことができなくなった状態のことを言います。
今,世界では約8.2億人※1が飢餓に苦しんでいます。これは世界の人口の9人に1人のわりあいで,飢餓に苦しむ人の約75%は,じょうこくの農村部に住むまずしい農家の人たちです。
飢餓が最も広がっているいきはアフリカで,どの地域でも飢餓に苦しむ人の割合がゆっくりとえています。そして,飢餓人口が最も多いのはアジアで(特に南アジア),5億人以上もの人が飢餓で苦しんでいます。

子どもが飢餓になってしまうと,病気とたたかう力が弱くなって,命を落としてしまうこともあります。また,飢餓状態のにんが出産した場合,生まれた赤ちゃんはすでに栄養不足で,無事に出産できても,その後にくなってしまう場合が少なくありません。

飢餓で子どもたちの成長がおくれたり,亡くなったりすることは,その国の成長やはってんの遅れにもつながります。
飢餓の問題は,健康や命の問題に加え,教育やようなど,SDGsのほかの目標とも関連の深い目標であると言えます。


くヒント

飢餓はどうして起こるの?

では,どうして飢餓が起こるのでしょうか?

そのげんいんはさまざまですが,一つは自然さいがいによるものです。 世界で食料不足に苦しむ人たちの8わり以上は,自然災害が発生しやすい場所で生活しています。
しんなみこうずいかんばつなどが起こると,農作物や田畑ががいを受け,家や仕事もうばわれて,食料を手に入れることがむずかしくなります。同時に,農業をするために必要な道具や作物も失ってしまい,食料の安定きょうきゅうにもげきあたえます。

ふんそうも飢餓をもたらすしんこくな問題です。
世界で飢餓に苦しむ人たちの多く,約4.9億人は,紛争いきらす人たちです。紛争が起きると,家や農地などをすべてててなんしなくてはなりません。そうなれば,食料のかくこんなんになり,飢餓になってしまいます。

じょうこくの農業じゅつが低いという問題もあります。
農業技術が低いと農作物が少ししか取れずに,十分な食料が確保できません。また,農作物のりょうにするために,となりの森をやして新しい農地をつくる「焼き畑農業」を行うなど,大切な森を失っている地域もあります。
このほか,交通が整っていなかったり,ちょぞうぞんせつが十分でなかったりするなど,生産したものをてきせつに運び供給することができないことも,飢餓を生み出す原因になっています。

そして,これからは世界の人口がさらにえていくと言われています。その結果,2050年には今とくらべて食料が1.7倍も必要になるという予想もあり※2,それだけの食料をどのように生産していくかは世界全体で解決しなければならない課題です。

※2 出典:農林水産省報道資料(2050年における世界の食料需給見通しの公表について)

※「農林水産省報道資料(2050年における世界の食料需給見通しの公表について)」より作成

持続のうな農業でかいけつする

飢餓で苦しむ人々をすくい,世界中の人々が安心して食料をられるようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

飢餓で苦しむ人々には,今も,こくさい社会が協力して食料や栄養をとどけるえんじょをしています。
こういった活動ももちろん重要ですが,世界の農家の大部分をめるじょうこくの農家が,援助にたよらず自分たちで必要な量の食べ物を生産できるようになることが,飢餓の問題の解決につながっていきます。

とはいえ,生産力を高めるために,やみくもに畑を広げたり,りょうを使ったりすれば良いというわけではありません。 かんきょうせいたいけいを守り,さいがいにも強く,しょうらいにわたって食料を生産し続けられる方法をじっせんする必要があります。
そのために,先進国が持つやノウハウを途上国に伝え,持続可能な方法で食べ物が安定的にしゅうかくできる農業のしくみを,協力してつくりだすことが必要です。

安定的で持続可能な農業が途上国の人々に根付くことは,そこで働く人たちのしゅうにゅうにもつながります。
それは,ひんこんからし,子どもの教育やじょせいの地位向上にもつながっていくなど,飢餓がもたらすSDGsのほかの問題の解決にもつながっていきます。


自分たちにできることは?

日本は,赤ちゃんのぼうりつが低く,栄養じょうたいが良い国の一つです。米を主食として,全国各地の農業生産もさかんです。
しかし,日本の食料きゅうりつ(※必要な量の食料を自分の国で生産するわりあいのこと)は約37%※3。食べ物の半分以上を海外からのにゅうたよっています。
その一方で,本来食べられるのにてられてしまう食べ物が年間643万トン。これは毎日,1人1ぱいのごはんを捨ててしまっている計算です。

※3 出典:農林水産省

わたしたちは食べ物を通じて世界とつながっています。そして,それらは,世界中の農家や農園で働く人が思いをめてつくったものです。つくる苦労や努力を考えてみれば,食べ物をムダにはできません。

では,それらは,どこでどのようにしてつくられているのか考えてみたことはあるでしょうか?
わたしたちのゆたかな食生活をたもつために,ほかの国の自然かんきょうや健康状態をせいにしてしまっていたとしたら,それが持続のうな方法と言えるでしょうか。
じょうこくすくうために,わたしたちにはどのようなことができるか,考えてみましょう。

  • 世界の飢餓のじょうきょうについて調べてみましょう。
  • 毎日食べているもの。それはどこでだれがつくっているものでしょうか。
  • 食べ物をムダにしない。そのために,どのようなことができるでしょうか。
  • 環境やじんけんはいりょされた方法でつくられた食べ物や飲み物にあたえられるにんしょうマークを調べてみましょう。

原稿作成:日経BP/東京書籍