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SDGsの目標:16 平和と公正をすべての人に

16. 平和と公正をすべての人に

目標16のポイント

  • みんなが安心して参加できる平和な社会をつくる
  • 公正なほうりつもとづいたらしをみんなができる
  • いき・国・世界といったあらゆるレベルで公正な司法せいを利用できる
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争いのない世界を目指して

世界には、今、このしゅんかんもどこかでふんそうや戦争などの争いごとがきています。ふんそういきらす子どもたちは約4億2,600万人※1。たくさんの人が争いごとやぼうりょくはくがいで命をうばわれたり、家族を失ったりするなどのつらく悲しい思いをしています。家やざいさんをなくし、住む場所を追われる人も少なくありません。

あらゆる争いごとをなくして、平和をじつげんすること。そのためにも、ほうりつなどの公正なせいをだれもが利用できることが大切になってきます。


くヒント

住む場所を追われたなんみん

ふんそうなどで住む場所を追われた人たちがらすなんみんキャンプ。世界のなんみんの数は8,930万人。世界人口の1%以上、88人に1人が家をはなれて別の場所にどうしなければいけないじょうきょうにあります※2

2011年から内戦が続くシリアでは、多くの人がなんみんとして国外へなんしています。同じ中東のヨルダンには大きななんみんキャンプがあり、なんみんとなったおおぜいのシリア人がらしています。このシリアのほかに、南スーダン、ベネズエラ、アフガニスタン、ミャンマーを加えたら5つの国が、難民の3分の2以上をめています。その多くが弱い立場のじょせいや子どもたちです。

なんみんが集まってらす場所が、なんみんキャンプです。そのじょうけんはさまざまですが、多くはこくさいてきえんだんたいが手助けをしています。安全をかくし、住む場所や水、食べ物など生活に必要なものをとどけます。病院や学校だけでなく、しょうらい、自分で生活できるためのしょくぎょう訓練などを行うこともありますが、そのようなかんきょうはキャンプによっても大きくちがいます。

生まれても登録されないままの子どもたち

日本では、子どもが生まれると、自治体にしゅっしょうとどけを出して、せきに登録されます。それによって日本人というこくせきを持ち、学校や病院に通ったり、必要な社会の公的サービスを受けたりすることができるようになるのです。

このように、赤ちゃんが生まれたら「出生登録」をすることは、子どものじんけんとして世界でみとめられているけんです。登録されることで、さまざまなけんを持ち、健康で幸せに成長するためのサービスを受けられます。

しかし、現在げんざい世界では、5さい未満の子どもの4人に1人が出生登録をされていません※3。 特に、東南部のアフリカ地いきでは子どもの半分以上が出生登録されていないじょうきょうです。出生登録をしない理由としては、とどける場所が家から遠い、しゅっしょうとどけが必要だと親が知らなかった、などがあります。出生登録のじゅうようせいをより多くの人たちに伝えていくことが、子どものじんけんを守ることにつながります。


わたしたちにできることは?

世界の平和のためには、まずは、「どんなことが世界で今、きているのか」を知ることがとても大切です。テレビやニュースで見かけたら調べてみたり、お父さんやお母さん、学校の友だちや先生と話したりしてみるのもいでしょう。関係するようなイベントやきんに参加することも、遠い日本からできることの一つです。

また公正な社会をつくっていくためには、わたしたちが積極的にせいにかかわっていくことも大切です。日本では18さいからせんきょけんがあるので、ぜひ選挙に参加して、自分の意見をせいとどけるようにしましょう。

原稿作成:日経BP/東京書籍
協力:一般社団法人SDGs市民ネットワーク

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