わたしたちが創る未来

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

SDGsの目標:3すべての人に健康と福ふく祉しを

  • 子どもから大人まで,みんなが健康でいられる
  • 安心して暮くらせる福ふく祉しサービスが受けられる

みんなが健康で長生きできるために

世界では,5歳さいになる前に命を落としてしまう赤ちゃんや子どもが1年間に約560万人。これは5歳さい前の子どもの10人に1人の割わり合あいで,特にアフリカに多く集中しています。これらの地ち域いきでは妊にん娠しん中や出産するときに亡なくなるお母さんも多くいます。※1

※1 出典:ユニセフ

※イラスト出典:ユニセフより作成


読よみ解とくヒント

予よ防ぼうと治ち療りようの大切さ

抵てい抗こう力りよくの弱い子どもにとっては,先進国であればすぐに治ち療りようできるような病気でも命を失う原げん因いんになります。開発途と上じよう国こくの赤ちゃんや小さな子どもたちが亡なくなる原げん因いんとして多いのが,肺はい炎えんや下げ痢りです。予よ防ぼうが行いき届とどかず,十分に受けられないことで,多くの子どもたちが命を落としているのです。

世界には感かん染せんすると命の危き険けんがある病気でも,結けつ核かく,ポリオのようにワクチンで防ふせげる感かん染せん症しようも多くあります。マラリアやエイズ(HIV感かん染せん症しよう)も予よ防ぼう法ほうを知っていれば,防ふせぐことができます。

世界が協力して感かん染せん症しようの予よ防ぼうに取り組んできたことで,感かん染せんする人は減へっていますが,残念ながら,まだ命を落とす人が多くいるのが現げん実じつです。例えばマラリアは,2分に1人の割わり合あいで5歳さい以下の子どもが亡なくなっています。すべての人が正しい予よ防ぼう法ほうをきちんと知ること。それが健康で長生きできる社会をつくります。

性せいに関する教育も必要です。開発途と上じよう国こくでは,「妊にん娠しん・出産」で命を落とすお母さんが多くいます。若わかい女の子が望まない妊にん娠しんをしないため,妊にん娠しん中や出産で亡なくなる数を減へらすためにも,自分の体を守るための性せいの知ち識しきを持つことが大切なのです。

十分な医い療りようが受けられるために

福ふく祉しとは,最さい低てい限げんの幸せな生活を送るために社会が援えん助じよするサービスのこと。教育,文化,医い療りよう,労働など幅はば広ひろい分野にわたります。

日本では病院にかかるときに使う「健康保ほ険けん」も,社会福ふく祉しサービスのひとつです。健康保ほ険けんは,医い療りよう費ひ※2のうち自分では3割わりを払はらい,残りの7割わりは国民全員が払はらう保ほ険けん料りようでまかなう,という制せい度どです。国民全員が健康保ほ険けんに入ります。そのため,自分が支し払はらう医い療りよう費ひが比ひ較かく的てき安くなり,だれもが治ち療りようを受けやすくなっています。

開発途と上じよう国こくでは,このような社会福ふく祉しサービスがまだまだそろっていません。貧まずしい人たちは,病院にお金が払はらえないからと病気やケガの治ち療りようを受けられずにいます。また,検けん査さや手しゆ術じゆつの設せつ備びがない,薬がない,医者がいない,救急車がないなど,治ち療りようを受けるための環かん境きようが整っていないことも,これから解かい決けつしていかなくてはいけません。

※2 医療費
0歳~小学校就学前:2割負担
小学生以上~69歳:3割負担
70歳~74歳:2割負担


自分たちにできることは?

ふだん,自分が健康でいるためにやっていることに,どんなことがあるか考えてみましょう。手て洗あらい・うがいは自分が病気になるのを予よ防ぼうするだけでなく,ほかの人にうつすのを防ふせぐことにもなります。インフルエンザのワクチンも同じで,自分が感かん染せんしないことで,流行をおさえることになるのです。

日本発で世界に注目されているものに「母子健康手帳」があります。お母さんが妊にん娠しんすると渡わたされる手帳で,妊にん娠しん中や生まれてからの成長,予よ防ぼう接せつ種しゆなどを記録します。子どもの健康や発達・成長に関する情じよう報ほうも読むことができ,お母さんと子どもの健康を守るのにとても役立つ手帳です。

自分の母子健康手帳を見返して,元気に成長するためには,どんなことが大切か,予よ防ぼう接せつ種しゆにはどんなものがあるのか,確かく認にんしてみるのもおすすめです。

このほかにも,みんなが健康でいるためにどんな知ち識しきが必要で,どんなことをすればよいのか,考えてみるとよいですね。


原稿作成:日経BP社/東京書籍
協力:一般社団法人SDGs市民ネットワーク