わたしたちが創る未来

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

SDGsの目標:2をなくそう

  • をなくして,生きるのに十分な食料を食べられるようにする
  • 栄養バランスをよくする
  • 持続のうな農業をする

」って何だろう?

とは,十分な食べ物を食べることができず,栄養バランスがかたより,健康なじようたいたもつことができなくなったじようたいです。そのため,命を落とす人も少なくありません。特に体力がない赤ちゃんや子どもにとっては,の問題はとてもしんこくです。

地球上でに苦しむ人は約8億1500万人。これは世界の人口の9人に1人のわりあいです。※1

※1 出典:国連WFP

※イラスト出典:国連WFPより作成


くヒント

はどうしてこるの?

はどうしてきるのでしょうか。

「人口に対して食べ物が足りないから」という答えがかぶ人も多いでしょう。しかし,世界では1年間で主食であるこくもつ約25億t※2を生産。世界のすべての人々にへいきんてきに分けると,1人が年間340kg以上食べられる量です。これは1人の人が,健康に生きていくために必要な食べ物の量の2倍。つまり,今,世界では地球上にいる人,全員がえることなく,食べられる量のこくもつを十分生産できているのです。

では,どうして,えに苦しむ人がいるのでしょうか。こくもつは,世界の生産量の半分近くを世界の人口の2わりにも満たない先進国が消費しています。※3さらにその半分は,牛やぶたなどのエサとして使われています。肉の消費量がえることは,げんいんのひとつになっているということです。

さらに,しようらい,世界の人口はばくはつてきえると考えられています。また,近年けいざいてきに成長してきた国では食料の消費量がきゆうげきえてきています。そのため,2000年と2050年では,必要な食べ物の量が1.6倍になるという予想もあります。※4 世界的に食料不足が問題になり,食べ物のうばいが起きるかもしれません。

※2 出典:国連しよくりよう農業機関(FAO)(2015‐2016がいさん/2016年)

※3 出典:こくさいれんごう「世界人口そく・2017年かいていばん [United Nations 2017. World Population Prospects: The 2017 Revision.]」

※4 出典:農林水産省「2050年における世界の食料じゆきゆう見通し」ベースラインそく結果

※イラスト 出典:農林水産省「2050年における世界の食料じゆきゆう見通し」ベースラインそく結果より作成

外国から食べ物を買うえいきよう

世界では多くの食べ物が国やいきの間で取引されています。 必要な量の食料を自分の国で生産するわりあいを「食料きゆうりつ」といいますが,日本は食料きゆうりつ38%※5と,世界でも食べ物の多くをにゆうにたよっている国です。

日本のようにけいざいてきゆたかな国が食料をほかの国から買う一方で,まずしい国ではほかの国から買えない,自分の国で生産した食料も外国にしゆつしてしまい,自分たちが食べる分がなくなるということも起きています。

※5 出典:農林水産省


自分たちにできることは?

「食品ロス」という言葉を知っていますか?
人が食べるために生産されたのに,食べられなかった食べ物のことです。例えば食べ残しや賞味げん切れでてられた食べ物は食品ロスとなります。日本では年間621万tの食品ロスがあります。※6これは世界でもトップクラスの量。そのうち半分は家庭から出る食べ残しなどです。日本は「食べ残し大国」といえるでしょう。

自分たちのらしから食品ロスをらすことは,世界のらすことにつながります。

※6 出典:かんきようしよう食品ロスをふくむ食品はいぶつ等の利用じようきよう

  • 賞味げんと消費げんちがいを知って,げんないに食べる。
  • 買い物をするときに,食べ切れる量を考えてムダ買いをしない。
  • さいがい用のじようしよくは,毎年,しんさいの日に食べるなどと決めてげん前に食べきる。
  • 消費げんが近い食べ物をり,家族や友だちと食品ロスパーティをする。

今日から自分にもできる,小さなふうがいろいろありそうです。


原稿作成:日経BP社/東京書籍
協力:一般社団法人SDGs市民ネットワーク