SDGsの目標：15陸の豊ゆたかさを守る

生物多た様よう性せいをはぐくむ自然

人の暮くらしは山や川，海，そして森に囲まれた自然と，そこで生きるたくさんの生物に支ささえられています。 わたしたち人間の暮くらしが豊ゆたかになるにつれて，生物多た様よう性せいを守る自然がどんどん破は壊かいされてしまいました。森が失われ，多くの生き物が絶ぜつ滅めつの危き機きにあります。

日本は世界でも有数の生物多た様よう性せいが豊ゆたかな国として知られています。国土の7割わりを森林が占しめる日本には，昔から自然と人間の暮くらしをつなぐ場所として里山があります。畑や田んぼが広がる里山は，人が手を加えた自然の環かん境きようです。野生の生き物と人が共に暮くらす，中間地帯のような役やく割わりを果たしてきました。

しかし，過か疎そ化かや高こう齢れい化かが進み，人の手入れがなくなったことで荒あれる里山が増ふえています。また，都市化の影えい響きようで，畑や田んぼが住じゆう宅たくに変わっていくケースも少なくありません。こうしてすむ場所を追われた生き物たちが，数をどんどん減へらしているのです。

森に暮くらす生き物を守るために，わたしたちに何ができるのでしょうか。
学校や地ち域いきでやっている植林活動や森づくり，田んぼの生き物調ちよう査さなどに参加してみましょう。そして，動物たちが暮くらす自然を守るために，どんなことを知っておかなくてはいけないのか。ぜひ，考えてみましょう。