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SDGsの目標:6 安全な水とトイレを世界中に

6. 安全な水とトイレを世界中に

目標6のポイント

  • すべての人が安全な水とえいせいてきかんきょうを使えるようにする
  • かぎりある水げん将来しょうらいにわたって使うための取り組みを進める
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世界の水じょう

じゃぐちをひねるとすぐに安全な飲み水が出る水道、学校や公園などにせいされたせいけつなトイレ。日本には、安全でえいせいてきに水を利用できるかんきょうが整っていますが、実はこのような国は世界でも数えるほどしかありません。
SDGsでは水道のパイプで管理されている水を「安全な水」としていますが、世界人口の約4分の1、約22億人が、安全な飲み水を使えません。また、安全に管理されたトイレを使えない人は約35億人。世界の約半分の人がこれに当たります※1


くヒント

生きるために欠かせない水

安全な水とえいせいてきかんきょうが整っていないと、どのような問題があるのでしょうか?
じょうこくでは、上下水道せつなどのインフラが整っていないことも多く、ふん尿にょう、家庭や工場からてられた水が流れんだ川や湖の水、また、有害なぶっしつんだ土地の地下水など、よごれた水をしょしないまま、飲み水として利用していることも少なくありません。
このようなえいせいてきしょされていない水は、子どもの健康に大きなえいきょうあたえ、などの病気になるのうせいを高めます。その結果、で命を落とす5さい未満の子どものぼう数は、毎年44万人にもなっています。また、不えいせいなトイレやよごれた水は、コレラやせきなどおそろしいかんせんしょうげんいんにも大きくえいきょうしています。

じょせいや子どもにとっての水問題

水道のせつがない国やいきでは、「水くみ」は命をつなぐ大切な仕事です。しかし、多くの場合、遠くまで何時間もかけて水をくみにいくのは、じょせいや子どもです。そのために、しゅうにゅうる仕事をする時間がなくなったり、学校に通うことができなかったりしています。
また、不えいせいなトイレは野外にあるなどプライバシーが守られていないことも少なくなく、なんみんキャンプではトイレが住んでいる場所から遠かったり、トイレに明かりがついていなかったりと、じょせいや子どもがぼうりょくを受けるけんな場所にもなりがちです。

世界の水が足りなくなる

水は、飲み水として利用される以外にも、おやトイレなどふだんの生活でも使われます。また、農業やちくさんぎょう、工場でもたくさんの水を使います。たとえば、1kgの牛肉を生産するには、その約20,000倍もの水が必要とされています。
このように、わたしたちが生きていくためになくてはならない水ですが、地球おんだんや人口のぞうけいざいはってんなどのえいきょうで、これからますます水が不足することが予想されています。2030年までに、7億人もの人が、水不足で住む場所を追われるという予想もあります※2


わたしたちにできることは?

安全な水をこれからも使い続けていくために、わたしたちにどんなことができるでしょうか?

わたしたちがふだん当たり前に使っている水について調べてみることは、その第一歩。
家庭や学校で使っている水はどこからやってくるのでしょうか? 世界のさまざまな国といきの水じょうはどうなっているのでしょうか? インターネットや本で調べてみましょう。

自分がどれだけ水を使っているのか調べてみるのも良い方法です。たとえば、家庭で一日に使う水をバケツ一ぱいの水ですべてまかなってみる、というチャレンジ。ふだんの生活でどれだけ水を使っているかじっさいに体験してみると、その大切さに気付くはず。

毎日の生活でできることもあります。
の残り湯を洗たくに使う、シャワーの時間をらす、トイレの水を流すときに大小のレバーを使い分けるなど、ごろから節水を心がけることも、わたしたちにできる大切な行動の一つです。

原稿作成:日経BP/東京書籍
協力:一般社団法人SDGs市民ネットワーク

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