SDGsとは5つの「P」

1. People 人間

貧まずしさを解かい決けつし、健康でおたがいを大切にしよう

世界中の人々が幸せになるためには、貧まずしさや飢うえに苦しむ人たちの問題を解かい決けつしていかなくてはなりません。すべての人が健康で、おたがいを大切にし、平等に暮くらせる世界をつくることが大切です。

貧まずしさは、ほかのさまざまな問題も引き起こします。「十分食べられないために飢うえたり、栄養が不足したりする」「教育が受けられない」「社会的にさまざまな差別や偏へん見けんを受ける」。貧まずしさは、こういった難むずかしい問題と深くかかわっているのです。

また、世界の人口が増ふえていくことで、食べものが足りなくなる、飢うえる人が増えるという問題もより難むずかしくなっていくかもしれません。世界のみんなが健康に長生きするには、健康を維い持じしたり、病気やケガで治ち療りょうを受けられたりするさまざまなサービスが必要です。特に赤ちゃんや子どもは、そういったケアを手て厚あつく用意してあげなくてはなりません。健康に暮くらすためには、安全な水や衛えい生せい的てきな環かん境きょうを保たもつことも重要な課題です。

2. Prosperity 豊ゆたかさ

経けい済ざい的てきに豊ゆたかで、安心して暮くらせる世界にしよう

地球上のだれもが、どこで暮くらしていても、心もカラダも豊ゆたかに暮くらせること。そのためには国と国はもちろん、ひとつの国や地ち域いきの中での格かく差さを減へらさなくてはなりません。

世界がずっと経けい済ざいを成長させていくのと同時に、自然と調和していくことも大切です。再さい生せい可か能のうな自然エネルギーをできるだけ活用することも、その方法のひとつです。

テクノロジーの進歩は、新しい技ぎ術じゅつや産業などのイノベーションを生み、世界をより豊ゆたかにしてくれるかもしれません。一方で、十分な収しゅう入にゅうとやりがい、バランスのとれた働き方、そして安全で住みやすいまちに住めることも、本当に豊ゆたかに暮くらしていくには大切になってくるでしょう。

3. Planet 地球

自然と共きょう存そんして、地球の環かん境きょうを守る

豊ゆたかな自然に恵めぐまれた地球。子どもたち、さらにその次の世代のために、このうつくしい地球を守ることは、今の時代に生きるわたしたちの未来への責せき任にんです。地球の環かん境きょうを守るためには、ひとつの国や地ち域いきだけの努力ではなく、世界全体で取り組まなくてはなりません。

限かぎりある資し源げんを守り、豊ゆたかな自然と共に、この先もずっと暮くらしていく。
そのためには、絶ぜつ滅めつの危き機きにある動物や植物、自然災さい害がいを引き起こす地球の温おん暖だん化かなどの気候変動、失なわれる森や海など、さまざまな問題に関心を向けていくことが大切です。そして、自分たちの暮くらしが、地球の環かん境きょうにどう影えい響きょうしているか、身のまわりから考えていきたいですね。

4. Peace 平和

争いのない平和を知ることから実じつ現げんしよう

世界がずっと平和であり続けてほしい。それはすべての人々の願いです。しかし、今も地球上のどこかで戦争や紛ふん争そう、暴ぼう力りょく、迫はく害がいなどに苦しむ人たちがいます。

平和な日本に住むわたしたちは、そんな争いを遠い別の世界のことのように感じてはいないでしょうか？　同じ地球に住む仲間として、地球のどこかで起きている争いごとに関心を持つこと。それも、わたしたちにできる、世界の平和への一歩です。

5. Partnership パートナーシップ

いろいろな形で、みんなが協力し合う大切さ

SDGsは、地球に住むすべての人たちが「より幸せな未来を手に入れられる」ために、世界が一いっ緒しょになってさまざまな問題に取り組むものです。国と国の協力ももちろん大切ですが、もっと広く大おお勢ぜいの人たちがパートナーシップ（協力関係）を持って協力し合うことが必要です。国、企き業ぎょう、地ち域いき、学校、家庭の中で協力していくこと。それが世界の目標であるSDGsを実じつ現げんします。

身近なところから協力の輪を広げて、だれもが幸せになれる未来のために考え、行動をおこしていきましょう。