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カードの活用方法

SDGsカード

身近にある工業製品やできごとからSDGsとの関連を考えさせるグループ学習形式の教材です。カードの表と裏に書かれたヒントを元にSDGsのどの目標に関連するかを考え,グループで話し合いながらまとめます。「正しいひとつの答え」があるわけではありませんので,「答えを導く」よりも意外な答えや新しい発見など学習のプロセスを重視してください。グループで意見を出し合いながらまとめ,発表することで,新しい気づきや学びが生まれるきっかけになります。

学習のねらい

  • SDGsが掲げる目標が身近な工業製品やできごとと関連があることを知る。
  • SDGsの各目標が相互に関係していることに気づく。
  • グループ学習を通して自分の考えを深めたり,広げたりすることができる。

用意するもの

  • SDGsシート(各目標が印刷されたシート)
  • SDGsカード
  • 筆記用具

学習の流れと所有時間

  • (1)導入(ルール説明) 5分
  • (2)カード学習 20分
  • (3)発表 15分
  • (4)振り返り・まとめ 5分

カード学習の進め方

1準備

SDGsシートとカードを準備する。

PCルームで実施する際は,Webサイトを表示しながら学習できる。


2カード学習の説明(5分)

全員にSDGsシートとカードを配布する。

発問例

「皆さんはSDGsについて知っていますか?SDGsは国連サミットで決めた世界の目標です。今日は身近な工業製品やできごととSDGsの関係を考えてみましょう。配布したカードから興味のあるカードを選んで,SDGsのどの目標と関連するかシートを見ながら考えてください。その後,グループで意見をまとめます。このカードには正しいひとつの答えがあるわけではないので,みなさんで話し合ってSDGsのどの目標と関連しているのか,なぜそう思ったのかを話し合って発表しましょう。」

事前学習としてSDGsについて学んでおく(参考:EduTown SDGs)。
カードの説明は手本を見せ,やり方を説明するとよい。


3一人ひとりの作業(10分)

  • 興味のあるカードを選び,SDGsとの関連を考えさせる。
  • 表面の説明で分からない場合は,裏面のヒントから考える

自分がなぜそのように考えたか,根拠をメモするようにする。


4グループ学習(10分)

  • グループの中で自分が選んだカードを出し合い,なぜその目標を選んだかを発表する。
  • グループで発表するための代表カードを選び,全員で関連する目標について考える。
発問例

「1つのカードに対して,1つの目標だけが関係するとは限りません。いろいろな可能性について,みんなで意見を出し合ってみましょう。そして,なぜそう思ったかをグループでまとめてください。」

1つのカードは複数のSDGsの目標と関連していることに気づかせる。


4発表(15分)

各グループで選んだカードについて,SDGsとの関連について考えたことを発表させる。

※時間がある場合は複数のカードについて発表してもよい。


5振り返り・まとめ(5分)

他の人が発表した内容について,気づいたことをまとめる。

特に自分と意見が違うものや新しい気づきについてまとめさせる。

発問例

「身近なモノやできごととSDGsにつながりがあることが分かりましたね。これからもみなさんの身の回りで興味のあることについて,SDGsについて話しをしてください。そして世界が目指すSDGsの目標を達成するためには自分たちはどのような行動をとればよいか考えてみましょう。」

考えられるSDGsカードとSDGs目標との関連の記入例については,教室内に掲示しておく。
※記入例はあくまでも参考であって,必ずしも正しい答えではないことを注意書きに添える